Windows XP サポート終了で私のパソコンは使えなくなる?

そもそも「サポート終了」ってどういうこと?

来年4月にWindowsXPとoffice2003のサポートが終了します。
マイクロソフト社からの告知がネット上のあらゆる場所に出ているので、気付いている人も多いと思います。

 

「私のパソコンは使えなくなるの?」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、サポートが終了しても、パソコンが使えなくなる、ということはありません。

特に個人で趣味の範囲でパソコンを使っている人は、機械自体に不具合が起こっていない限りは慌てて買い替えなくても大丈夫ですので、安心してください。

では、「サポート終了」はパソコンにどんな影響があるのでしょうか?

マイクロソフトのホームページにも書いてある通り、サポートが終了すると、「更新プログラム」が提供されなくなります。

パソコンの電源を切る際、時々「更新プログラムをインストールしています」というようなメッセージが出ることがありますが、これが無くなります。

「更新プログラム」というのは、後から見つかったプログラム上の不具合やセキュリティ上の問題点、新しい機能などをインターネットを通じて自動的に修正・追加してくれる仕組みです。

今は存在していないコンピュータウイルスが来年4月以降に新たに出現し、その対策プログラムが開発されたとしても、サポートが終了しているwindowsXPとoffice2003には提供されない、ということです。

また、日進月歩のインターネットの世界で、今はまだ無い新しいタイプのコンテンツが来年4月以降に開発されたとしても、そのコンテンツを閲覧するための新しいプログラムが提供されず、見ることができない、といった可能性も考えられます。

新しいソフトがインストールできない、ということも出てくるかもしれません。

ですから、今すぐ慌てて買い替える必要はありませんが、買い替えるつもりで準備は始めておくことをおすすめします。

高いパソコンが「良いパソコン」とは限らない

「windows」「office(ワード、エクセル)」というのはソフトウェアですから、今あるXPのパソコンに最新バージョンのwindowsやofficeを買ってきてインストールすれば新しいバージョンのパソコンになります。
しかし、機械の性能が古いと、新しいソフトからの要求が高すぎて動かない、インストールできない、という場合も考えられます。
とくにwindowsXPが出て間もない頃に買ったパソコンでは、新しいバージョンのwindowsやofficeはほとんど動かないと思いますので、パソコン自体を買い替えた方が良いと思います。

だからといって、慌てて家電量販店などに駆け込んだりはしないでください。
何の下調べもないままお店に行っても、使わない機能ばかりがたくさん搭載された最新の高価なパソコンを店員さんに奨められるままに買ってしまった、なんてことにもなりかねません。

自分に必要な機能を整理して、それを満たしてくれるのが「良いパソコン」です。
使わない機能がついていても、邪魔なだけで何もメリットはありません。

インターネットのメーカー直販ショップなどなら、「windows8」だけが入っていて、その他のソフトや追加機能が一切入っていないパソコンなら、新品でも3万円程度から購入することができます。

windowsXPが出た2002年頃は、メールもインターネットもデジカメ写真の整理も、パソコンでやるしかありませんでしたが、今ではこれらのことはスマートフォンやタブレットでできるようになりました。

パソコンを使う目的がメールやネット、写真の閲覧ぐらいであれば、この際パソコンはやめてタブレットに買い替える、という選択もあります。
タブレットは家の中でも邪魔になりませんし、使い方も覚えてしまえばパソコンよりずっと簡単です。